アミノ酸スコアとは
アミノ酸スコアとは
アミノ酸スコアとは、必須アミノ酸の摂取バランスのことです。
詳しくいえば、特定の食品に含まれる必須アミノ酸の構成比から
栄養価を判断する方法として算出された数値を「アミノ酸スコア」といいます。
これは各アミノ酸が基準値に対して、
どれくらいの割合で含まれているかを示すもので、
各必須アミノ酸が100に達したものが良質なタンパク質ということになります。
アミノ酸の数値が100に満たないものを制限アミノ酸といい、
数値の低いものから第一制限アミノ酸、第二制限アミノ酸と順番に呼ばれています。
そのアミノ酸スコアの基準となる必須アミノ酸とは、
ロイシン、イソロイシン、バリン、メチオニン、スレオニン、
トリプトファン、フェニルアラニン、リジン、ヒスチジンです。
それぞれの必須アミノ酸がバランスよく
100%満たされている場合、これを「アミノ酸スコア100」といいます。
タンパク質を多く含む食品であっても、
必須アミノ酸含有量のバランスの悪い食品や
必須アミノ酸が少ない食品は、タンパク質としての栄養価が下がります。
アミノ酸スコアと筋肉
体内でタンパク質が効率的に合成されるには、
そのタンパク質を構成する全てのアミノ酸の含有量が十分にあることが必要です。
例えば、どれか1つでも不足していれば、体内で合成がうまくいきません。
つまり、必須アミノ酸のバランスが悪く、
ひとつのアミノ酸の量が少ない場合、その割合だけアミノ酸スコアが落ちます。
ということは、筋肉がつきにくいのです。
例えば、バリンが10g必要とされているのに、
実際は5gしか含有していない場合、必要量の50%しかありません。
この場合のアミノ酸スコアは「50」となります。
アミノ酸スコアが低いものを摂取していると、
摂取していてもアミノ酸が不足してしまいます。
ちなみに、ゼラチンはタンパク質ですが、
トリプトファンが入っていないのでアミノ酸スコアはゼロです。
アミノ酸スコアが低い場合は、
不足している必須アミノ酸を補う食品を組み合わせることが必要です。