アミノ酸と免疫力
アミノ酸と免疫力
アミノ酸の中には、免疫力を高めるものもあります。
免疫とは、体内に侵入した細菌やウイルスを、
体から排除しようとする体の自己防衛機能のことです。
この免疫の要となるのが免疫細胞です。
アミノ酸を摂取すると、この免疫細胞が活性化します。
免疫力を高めるアミノ酸は、
「アルギニン」「グルタミン」「シスチン」「テアニン」「システイン」です。
◆アルギニン
アルギニンは、免疫細胞のマクロファージを活性化させる作用を持っています。
マクロファージは、細菌やウィルスを攻撃してくれます。
また、アルギニン成分自体にも、細菌やウイルスを攻撃する働きがあります。
◆グルタミン
グルタミンは、免疫機能の一つである、キラーT細胞の働きを助けます。
キラーT細胞は、ガン細胞やウイルスに感染した細胞を攻撃します。
グルタミンは、このキラーT細胞のエネルギーとなるアミノ酸です。
また、グルタミンは、トレーニングや激しいスポーツで消費されやすく、
運動直後は急激に不足し、体内での合成では間に合わないのです。
その不足の状態が続くと免疫機能が低下してしまいます。
トレーニング後に風邪をひきやすいのは、
一時的にグルタミンが不足し、免疫力が低下するからなのです。
◆シスチン、テアニン
シスチンとテアニンは、お互いの相乗効果で
免疫細胞を活性化させる作用があります。
テアニンはシスチンが体内に取り込まれるのを助けるため、
シスチンを摂取する場合もテアニンと一緒に摂取しましょう。
◆システイン
システインはシスチンが二つ結合したもので、免疫力を高める効果を持っています。
日頃から意識してアミノ酸を摂取していると、
血液中のアミノ酸の濃度を高い状態に維持することができます。
血液中のアミノ酸の濃度が高ければ、
免疫力を高めることができますし、病気に掛かりにくくなります。
免疫機能に関わるアミノ酸は、食生活やストレスによっても
不足することがあるので、日頃から意識してアミノ酸を摂取しましょう。